名刺を作成する際のルールや注意点!タブーがあるのかどうか徹底解説!
公開日:2016年8月2日
目次
名刺を作成する際のルールや注意点について徹底解説!
ビジネス名刺や趣味名刺を作成するに当たり、上記のルールや注意点は事前に把握しておくべきです。
「名刺は○○のように作らないといけない」「○○のような作り方が絶対条件だ」という決まりは名刺の作成において特にありません。
しかし、ビジネスにしてもプライベートにしても私的な利用ではなく他人に渡すツールですので、基本的な構成要素を押さえておく必要がありますよ。
見にくい名刺や汚い名刺だと、相手に渡した時のイメージや印象が悪くなりやすいので注意!
名刺の作成の仕方によってお客様の数が変わったり会社の業績を左右したりというケースもありますので、しっかりとルールや注意点を心得ておきましょう。
1:載せる個人情報を明確にする!
名刺に載せる項目 | 代表的な情報 |
---|---|
絶対に必要な項目 | 「名前」「会社名」「部署名」「肩書き」「住所」「電話番号」 「Eメールアドレス」「WebサイトやホームページのURL」「事業内容」 |
必要に応じて入れたい項目 | 「QRコード」「過去の実績」「サービスの紹介」「SNSのアカウント」 「個人のプロフィール」「経営理念」「キャッチコピー」 |
名刺は闇雲に作成すれば良いわけではなく、載せる個人情報を最初に明確にしておく必要があります。
上記のように、「絶対に必要な項目」と「必要に応じて入れたい項目」を把握し、自分の名刺にどの情報を入れるべきなのか考えるのがポイント!
名刺作成サービスに依頼する時も自作で仕上げる場合も、お客様との連絡手段ということを忘れずに名刺の中に載せる情報を整理しましょう。
下記の項目でも詳しく説明していますが、企業名刺は載せたい情報が多くなりやすい傾向がありますので、情報を増やすのではなく減らす感覚で調節すべきですね。
プラスアルファの情報を名刺の中に入れる場合は、相手の役に立つのかどうか考えてください。
読みにくい漢字にはフリガナやアルファベットを表記する
名刺の中に記載する会社名や名前は、普通の人が見た時に読みにくい漢字があります。
そんな時は、下に小さくフリガナやアルファベット表記を加えましょう。
フリガナやアルファベットの表記があれば、「これは何と読むのですか?」と名刺交換の時にやり取りしなくて済みます。
受け取った相手が困らないように配慮するのは、名刺を作成する上で押さえておきたい注意点です。
情報を詰め込み過ぎずに適度に余白を残す
名刺の中に載せるコンテンツはたくさんありますが、情報を詰め込み過ぎずに適度に余白を残すのは注意点の一つです。
次のように考えて、何が何でも名刺の中にたくさんの情報を詰め込もうとしている方はいませんか?
- 名刺を渡す相手にもっと自分のことを知ってもらいたい
- 少しでも多くの情報を与えたい
- 会社全体ではなく個人についても大事
自分のことを知ってもらいたい気持ちは分かりますが、全てを羅列しても魅力的な名刺にはならず、文字でぎゅうぎゅうに詰まっていればどこに目をやって良いのか戸惑ってしまいます。
名刺は限られたスペースに情報を盛り込まないといけないので、皆さんが想像している以上に余白の取り方は大切!
名刺の中に記載する文字の周囲に十分な余白を取ることで、次の4つのメリットがあります。
- 目立たせたい文字や図版を差別化して印象を強く残せる
- 視線の分散を防いでスムーズに相手の視線を誘導させられる
- 洗練されたデザインに仕上げることができる
- 相手が不在の際にメッセージをペンで書き込める
適度な余白をとることでゆとりが生まれ、同じ情報やデザインでも見やすさが大きく変わりますので、客観的な視点に立って名刺を作成するのが暗黙のルールですよ。
※名刺デザインにおける余白については、下記のページでも詳しく説明しています。
文字のサイズを小さくし過ぎない(6pt以上が目安)
文字サイズが大きいと色々な情報を名刺の中に記載できないということで、小さめの文字を使っている方はいます。
しかし、文字のサイズを5.5pt以下に設定すると読みにくくなりますので注意しましょう。
年配の方に名刺を渡す際に相手が戸惑う原因になるため、明確に決められているわけではなくても6pt以上で統一するのがベストです。
1ptは0.35mmしかないのでとても小さく、網点で表現しているオフセット印刷では上手く表現できないこともありますので文字の大きさにも気を配りましょう。
※名刺の作成でベストな文字の大きさや配置について知りたい方は以下のページを要チェック!
また、色を付けて目立たせたい際は文字が見えにくくならないようにデザインするのがポイントで、「カラフルにしてインパクトを強くすれば良い」という単純な話ではありません。
個人事業主は肩書きのルールをチェックする
企業勤めのサラリーマンであれば名刺は会社から支給されるのが一般的で、決められたフォーマットに沿ったものを使います。
使用するロゴやイラストは既に決まっていることが多く、社員で統一されていなければ自社のイメージが崩れやすいので注意が必要です。
一方で個人事業主やフリーランスは自分で名刺を作成する必要があるため、個人情報を名刺の中に載せるに当たって肩書きのルールをチェックしておかないといけません。
個人事業主だからといって自由な肩書きで名乗って良いわけではなく、法的に使用できる要件が次のように定められています。
- 株式会社や合同会社でなければ取締役と名乗ってはいけない
- 職制に基づいた「部長」や「課長」は使用できない
- 肩書きとして取締役が使えない以上は「代表」「リーダー」が一般的
- 第三者が聞いて仕事内容が分かりやすい肩書きを選ぶのがポイント
間違った肩書きを使っていても法律に反するわけではありませんが、知る人が見れば違和感を抱きやすいので注意!
名刺の肩書きや英語表記について知りたい方は、こちらのページをご覧になってください。
2:自分や会社のイメージに合わせてデザインを決める!
自分や会社のイメージに合わせてデザインを決めるのは、名刺を作成する上での暗黙のルールです。
- 自分は何者なのか?
- 自分はどんな業務に携わっているのか?
- 自分は何が提供できるのか?
上記のようなことをアピールするツールが名刺で、全体的なデザインが相手の印象を大きく左右しますね。
極端すぎる例かもしれませんが、銀行員の名刺や公務員の名刺でホログラムのキラキラと輝くデザインテンプレートを使っていたらどのように感じるでしょうか?
キャバクラ嬢の名刺やホストの名刺であればまだしも、職業によっては全く合わないデザインを使うのは違和感を抱く大きな原因…。
一目で何をやっているのか分かるデザインを心掛けるのがポイントで、名刺交換をした相手が名刺ホルダーを見返した際に自分を思い出してくれるのが理想です。
無料ソフトを使って名刺を作る場合はシンプルになりやすいため、デザインに拘りたい方には名刺印刷のプリスタ。をおすすめします。
一般的な印刷会社とは違うプリスタ。の強みをいくつか見ていきましょう。
- 600種類以上のデザインテンプレートから選べる
- シンプルからゴージャスまでデザインは豊富
- オンライン上で名刺のデザインを編集できる
クオリティの高い名刺が100枚で190円~と印刷料金も激安です。
ネット印刷サービスの選び方で迷っている方は、一度名刺印刷のプリスタ。に依頼してみてください。
3:ソフトを使って完全データを入稿する!
作成した名刺データを印刷するに当たり、専門業者を利用する際は事前に入稿する必要があります。
完全データを入稿しないと、何かしらの不備があった時に印刷不良や納期遅れに繋がりやすいので注意しましょう。
Illustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)など使用するソフトによって異なりますが、大まかなデータ入稿の注意点だけ簡単にまとめてみました。
- 背景の白地を出さないために塗り足し(トリムマーク)の設定を行う
- 文字やイラストの切れを防ぐために裁断箇所の5mm内側からデザインする
- 文字化けを防ぐために名刺をアウトラインしておく
- 表現できる色の領域を広くするには、カラーモードをCMYKに設定する
- 綺麗に仕上げるために画像データの解像度を300dpi~350dpiに設定する
利用する名刺作成サービスの公式ホームページで詳細が記載されていますので、入稿する前に念入りにチェックして完全データを作成してください。
※名刺を作成する際のデータ入稿についてはこちら!
名刺の作り方におけるタブーは何?
名刺の作り方において絶対に破ってはいけないタブーは特にありません。
ビジネスでもプライベートでも名刺は自由に作成して交換できますし、現在では社会人以外の学生さんも就職活動で積極的に利用する時代になりました。
※就職活動中の大学生が名刺を作成するメリットとデメリットはこちら!
しかし、破ったら法律に反するようなタブーはなくても、上記で説明したようなルールや注意点は守る必要があります。
出会って6秒で第一印象は決まると言われていて、ビジネスの世界であれば初対面でお互いに名刺を渡したその瞬間です。
「人間は中身が大事」と考えたい気持ちは分かるものの、見た目や最初のイメージが悪いと自分の評価を取り戻すのは想像以上に難しいので、名刺の作り方にも気を配って魅力的なツールに仕上げましょう。
まとめ
名刺を作成するに当たって基本的なルールや注意点を守ることで、より魅力的なツールに仕上がります。
何となく作成するのではなく、「名刺の中に入れる文字情報を吟味する」「文字の大きさや余白を設定する」「自分のイメージに合うデザインを使う」といった点を心得ておかないといけません。
名刺の作り方におけるタブーは特にないのですが、渡す相手の視点に立って記載する情報やデザインを決めて作成してみてください。